えすたけ日記

徒然日記

悲しいニュース

様々なニュースが刻々と流れては消えてゆく毎日、私の住む高知が大きく報じられることはあまり多くありません。最近ではNHK連続ドラマ「らんまん」のニュース効果で少し元気を取り戻してきた感のある高知ですが、つい先日、悲しいニュース記事を見かけました。

きっかけはあるツイート

土佐市の新居。なんにもない田舎ですが、太平洋が一望できる良いロケーション。仁淀ブルーが緩やかに流れ込む河口にあり、高知ではしらすうなぎ漁やサーフィンで有名なポイントのある場所です。

そんなのんびりとした田舎で悲痛なツイートが...。

土佐市の移住者カフェの「強制退去」騒動が多くのメディアで取り上げられました。


西村ひろゆきさんもリツイートでコメントされあっという間に広く知られることに...。


全国ニュースになると土佐市に抗議の電話やメールが殺到したとか。挙句、昨日は土佐市に教育施設の爆破予告があり、市内すべての小中学校で一斉下校の措置をとる事態にまで発展してしまいました。まさに炎上。

news.yahoo.co.jp


カフェの店長さんもこの状況には心苦しく思われているのでしょう。関係のない方々へ過激すぎる行動は絶対にだめ...。


さすがにこの手のネタには消極的な地元紙もやっと記事掲載

www.kochinews.co.jp

ネットニュースでは告発者の方の声しか聞こえてきませんが、土佐市NPO理事長への取材内容を記載したのは地元紙ならではですね。ザックリと下記のような感じです。

土佐市市長談

  • もめ事には逐一対応した
  • 双方が弁護士をたて争っており、市の介入は難しい
  • 市も弁護士と協議して対応中
  • 施設開設当初の書類がなく、事実関係を把握していないので、コメントできない
  • 両者の調整でやれることはやったはずだが、混乱を招いている以上、責任の一端はある


NPO理事長談

  • 企業組合とは施設内トラブルの影響で良い関係ではない
  • NPOの意思決定は理事会で諮って決めているので私物化という指摘はあたらない
  • 反対する会員はそんな見方しかしない
  • 公募審査の審査基準はある
  • セクハラ行為は「やっていない。記憶にない」

セクハラ相談に「尻でも触らせて機嫌を取れ」と答えた市職員の話も嘘になるんでしょうかね。


たかがSNS

NPOさん、そんな声を発してしまったらしいです。今のご時世ネット民を侮ると怖いです。

地元のSNS民からはいろんな情報も...。

詳しい事情はわかりませんが、数年前にも同様のトラブル?があったようです。やはり管理者と自治体側になんらかの問題がありそうにも見えます。

なにやら怪しい雲行き...。


移住トラブル

地元紙ではカフェ移転トラブルの記事と同日、地域おこし協力隊ネット「とさのね」の記事を掲載したのは意図してか、偶然なのか...。

  • 4月1日時点の高知での地域おこし協力隊は255人
  • 県は2026年度末までに500人を目標
  • 任期終了後の県内定着率は全国平均とほぼ同じ65.8%
  • 地域になじめない・市町村職員と関係に悩み、約1/3が任期途中で退任

www.kochinews.co.jp

今年1月の愛媛県別子山の移住者(YouTuber)トラブル。最近では北海道鶴居村での田舎移住YouTuberのトラブル。どちらもボヤや命を脅かすような声。実際、表面化していないトラブルも多いと思います。

高知のような過疎県ではここ数年、移住対策に力を入れています。そうしないと益々衰退してゆく現実もそんなに先ではないかもしれません。

移住でなくてもご近所トラブルも多い時代。もともと相互扶助で成り立ってきた田舎コミュニティ。時には負担になることもあるかもしれません。どちらにも変化してゆくための相互理解も必要でしょう。ましてや自治体として移住政策を掲げてゆくのであれば自治体の協力は絶対条件でしょうし、このような支援団体の協力も必要でしょう。お試しツアーや期間限定のお試し移住なんかもそのひとつでしょう。

普段、この手のニュースをブログに載せることはありませんでした。メディアで掲載されたことがすべてではないでしょう。見えない部分や話が食い違う争点もあるでしょう。当事者ではない私が是非について言及できませんが、ただただ悲しい。

地元新聞の「地域、役場、自分のやりたいことが重なる部分を見つけてみて」という言葉が印象に残った。